読書好きの奥様　83冊目

このスレは読書好きの奥様が本について語り合うスレです。
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楽しい読書からは遠いレスはしないようにしましょう

※作品や作者への意見は賛否いくらでも正直に書きましょう
意見交換も存分にやりましょう
ただし、どんなものでも他の人が抱いた感想を非難するようなことはやめましょう
※ここは大人同士の読書スレであり、うちの子語りやわが子に勧める本の質問など
自分の子に関する話題は荒れる元なので、ご遠慮ください
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読書好きの奥様　82冊目
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/ms/1449176170/

転載元：http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/ms/1452956462/

>>420
>>424

奥さま達、私も最近の篠田さんにはガッカリ感が多かったけど
最新作の「冬の光」は久々に篠田節子の真骨頂！でした

お遍路さんに行った帰り、フェリーから飛び降りて亡くなった父親
不倫していた過去もあり、娘はその父の謎を追い、自分もお遍路の旅に出る、、

小池真理子は勿論だけど、桐野さんといい
やっぱりこの年代の作家は、あの時代「７０年代学園闘争」を一作は書いてみたくなるのね
お遍路さん話と思いきや、大半は団塊世代の父親の若き日とその愛人との日々
その女性が、まさに団塊世代の闘争心のまま生きてるような人で
父親は、家族を大切にしつつも、その女性から離れられない

お遍路に不倫話に震災、そしてミステリと詰め込みすぎかとも思ったけど
ちゃんと読んだ後に、何かをいつも求めて生きた父親の人生としてちゃんとつながってる

特にアラフォー世代以上の人は、「ぐっ」とくると思います
自分の生き方や、そして親が生きた人生と重ね合わせて
　「冬の光」の意味が分かったラスト一ページ、嗚咽しそうでした