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1 名前: iPhone774G@\(^o^)/ 2017-03-07 12:45:44 ID:ucf/v3Hg.net
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18 名前: iPhone774G@\(^o^)/ 2017-03-07 12:54:23 ID:ucf/v3Hg.net
「……はぁ」
風龍王は退屈だった。
ある日いつものように面白そうなものを探して放浪していた時、狂暴そうなドラゴンが村を襲っているのを見かける。
退屈しのぎに軽く捻り潰してみたところ、そこの村人たちにいたく感謝されたのが一か月前。
「ほんと何もないよねぇ……ここ」
それから暇な時に何度か足を運んでみたが、その度にそう呟いている。
近くを何度か通りがかったこともあったが、気に留めることもなかった小さな村。
やはりと言うべきか、その村は豊かな自然と温和な村人と和やかな空気以外何もなかった。
前にこの村を襲ったドラゴンのような存在も稀らしく、そもそもあのドラゴン自体も大した強さではなかった。
人が住む分には理想的かもしれないが、退屈を嫌う風龍王としては何の価値も感じられない寂れた土地としか感じられなかった。
村人から崇めたて祀られるのも悪い気はしないが、今はただこの退屈を紛らわせる何かが欲しい。
木になっている赤い果実をもいで齧る。果物は本当に美味しい。本当にそれだけの村だ。
「ふ、風龍王さまー!」
「……何?」
若い男が切羽詰まった表情で駆け寄って来る。一瞬何か面白い事かと期待するがこの村の事、どうせ大した事でもないだろう。
「大変なんです! 鳥みたいな龍みたいな化け物が、む、村の外れに……」
「……へぇ」
ドラゴンなどさして珍しくもないが、退屈しのぎに軽く暴れられるならば今は何でもいい。
翼を広げ、男が指し示す方角へと一気に飛ぶ。
小さな村ということもあり、村の外れには一瞬で着く。突如現れた異質な存在に緑の中型ドラゴンは素早く身構えるが、風龍王はそれを気にもせず気軽に問いかける。
「キミ、この村を襲いに来たの?」
対峙する事でこのドラゴンが存外強大な力を秘めている事に気づいた風龍王は、久々の強者との戦いを想い心躍らせる。
「……いや、俺はただ傷を癒しにこの森に来ただけだ。こんな所にいつの間にか村が出来てたなんて知らなかった」
だが、その返答は風龍王を落胆させるものだった。
「なんだ、つまらない」
よくよく見ると全身に生傷がついている。闘いを好む風龍王とは言え、流石に手負いの相手をいたぶって悦ぶ趣味は無い。
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