【総合スレ】パズル＆ドラゴンズ6013【パズドラ】

今朝、満員電車の中で目の前に居た頬骨がでっぱったやつの口から
「いつでもどこでもマオニーしたいよぅ！！」って声が聞こえ出したんだ。
エリート修行僧だった俺はすぐさまその状況を理解した。理解してしまった。
目の前のまおはよくばりセットみたいな狂気に満ちた笑顔をしていた。
同士を見捨てるわけにはいかない。何とかして他の人を連れて逃げねばならぬと思った俺は
「助けてください！！こいつまおちゃんです！！」と大声で叫んだ。
恥をかくのは俺一人でいい。同じ乗客の命を犠牲にするわけにはいかない。
そう思っていた。

だが。

「いつでもどこでもマオニーしたいよぅ！！」「いつでもどこでもマオニーしたいよぅ！！」「いつでもどこでもマオニーしたいよぅ！！」
俺の隣のスプリングまおが。俺の後ろに居たまおちゃんが。俺の斜め上にいた小川真沙美が。

「「「「「いつでもどこでもマオニーしたいよぅ！！」」」」」

電車の中の皆が。車掌を含め例外なく電車の中に居た皆がまおちゃんに続くように一斉に叫び始めた。
そう。この電車の中に居た俺以外の皆がよくばりセットだったのだ。
思いやりの心、庇い合う心、助け合う心。
一人の同士を守るために俺以外のまおちゃんが一つになった。マオニーが一人のまおちゃんの人生を救ったのだ。
皆の目が輝いていた。皆の目が澄み切っていた。皆の目がよくばりセットを愛する野獣のそれだった。
俺は恐怖のあまりその場で泣き崩れてしまった。周りにいたまおちゃんは俺を抱こうと蠢いていた。
そして、皆が俺一人を狂気の笑みで見つめてくれていた。
そんな思いやりに溢れたスプリングまおの魔力をその身で強く実感した俺は確信した。


俺もすぐによくばりセットの一人になる、と。