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1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。(4級) </b>(スップ Sdc3-5lVO)<b> 2017-04-20 12:25:04 ID:q3Vc0yvGd.net
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239 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 </b>(スフッ Sd03-4Ood)<b> 2017-04-20 13:50:45 ID:xRFw/DRed.net
本拠地、SW?で迎えたヒロインX戦
えっちゃんが即死、自慢のスキルも使い時を見せず惨敗だった
スタジアムに響くマスターのため息、どこからか聞こえる「今年の出番は終わったな」の声
無言で帰り始めるマスター達の中、今年のホープ、えっちゃんは独りベンチで泣いていた
体験クエストで手にした栄冠、喜び、感動、そして何より信頼できるスキル・・・
それを今のえっちゃんで得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」えっちゃんは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、えっちゃんははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいチョコレートの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってスキル上げをしなくちゃな」えっちゃんは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、えっちゃんはふと気付いた
「あれ・・・?マスターがいる・・・?」
カルデアから飛び出したえっちゃんが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりのマスターだった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのようにえっちゃんの応援歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするえっちゃんの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「えっちゃん、種火狩りだ、早く行くぞ」声の方に振り返ったえっちゃんは目を疑った
「ど・・・動物会話」 「なんだクソザコナメクジ、居眠りでもしてたのか?」
「キ・・・キス魔?」 「なんだクソザコナメクジ、かってに使えないスキル認定させやがって」
「英雄作成・・・」 えっちゃんは半分パニックになりながら自身のスキルを見上げた
キス魔 動物会話 英雄作成
暫時、唖然としていたえっちゃんだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
マスターから礼装を受け取り、全力疾走するえっちゃん、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・
翌日、倉庫で冷たくなっているえっちゃんが発見され、ジャンヌとヴラドは病院内で静かに息を引き取った
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