【きらファン】きららファンタジア ★28

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可愛い日常と、遥かな冒険と。
「まんがタイムきらら」の人気キャラたちがRPGの世界に大集合！
きらら作家陣が描く、マンガのキャラ＆ゲームのオリジナルキャラが織りなすキュートな日々と壮大な冒険ファンタジー！
あなたの毎日が「奇裸羅」でいっぱいに！

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◇前スレ
【きらファン】きららファンタジア ★27
http://egg.5ch.net/test/read.cgi/applism/1512990922/

転載元：http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/applism/1512992172/

｢きららファンタジア｣

かつて、糞みたいな４コマ製造機としてバカにされ続けた出版社があった。

竹書房である。

読んでいるとバカにされる雑誌、きらら。
しかし、支え続ける者たちがいた。
作り続ける者たちがいた。
どれだけバカにされても、彼らはきららを愛し続けた。

やがて、肥溜めの中から一つの産声が上がった。
｢けいおん！｣である。

社会現象とも言える爆発的ヒットとなった｢けいおん！｣は、４コマ漫画が強力なコンテンツに成りうる可能性を社会に示した。

そして、それを証明するかのように、次々と新たな作品が生まれ、アニメ化されていった。
｢ひだまりスケッチ｣、｢Aチャンネル｣、｢きんモザ｣、｢ラーメンの鳥パコちゃん｣、｢ごちうさ｣、｢幸腹グラフィティ｣、｢がっこうぐらし｣、｢三者三葉｣、｢NEW GAME!｣…どれも綺羅星の如く強烈な輝きを放つ芳文社の宝となった。

ーそして、2017年12月11日
この日、一つのスマホゲームがリリースされた。
｢きららファンタジア｣である。

きららの誇る名作のキャラたちが集結する、まさしく集大成とも言えるゲーム。

それは、きららがこれまで築いてきたもの全てを懸けた、一大プロジェクトであった。

事前の人気の高さから予想された通り、｢きららファンタジア｣はリリースして数時間後に緊急メンテナンスに追いやられた。

それでも、ほとんどのファンの表情には怒りや失望の色はなく、むしろ待つことを楽しんでいるかのような、ゆるふわな空気がスレッドに溢れていた。

しかし、事態は急転する。

発端は、運営のTwitterである。
そこにはこう書かれていた。
｢ゲームを既に開始された人にだけ詫び石を配布します｣

｢ゆるふわ｣な空気が、一変した。
きららが築き上げてきた作品が、思いが、信頼が、この一つのつぶやきで、崩れ去った。

｢頭きららかよ｣
うさぎの皮を脱ぎ捨てた豚共が、一斉に喚き出した。

スレッドタイトルに糞運営がつけられ、スレッドは罵詈雑言の飛び交う地獄絵図となった。
｢運営の頭はファンタジア｣、｢頭きららか？｣…きららの存在が、揺らいだ。

運営は沈黙し、理不尽な詫び格差を突きつけられたファンの胃世界は、荒れた。
｢もう運営は帰って寝ただろ｣心も荒んだ。
誰もが希望をなくした。

しかし、運営は寝ていなかった。

｢詫び石を一律配布します｣
突然だった。

このワビノミクスにより、｢きららファンタジア｣の命は、首の皮一枚で繋がった。

だが、まだ｢きららファンタジア｣が正常に稼働したわけではない。

彼らの本当の戦いは、ここから始まるのである。