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1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:20:11 ID:lZDA4NWQ5
ここは総合スレです。
各専門的な話題は、下記のそれぞれ専用スレを利用してください。
新型感染症 - 5ちゃんねる掲示板 https://matsuri.2ch.net/infection/
【新型肺炎】備蓄スレ【コロナウイルス】 Part.12 https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/infection/1582000304/
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▼前スレ
【肺炎】2019年新型コロナウイルス総合スレPart9
http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/infection/1581916275/ -
2 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:23:01 ID:lZDA4NWQ5
■ここからテンプレ
尾身先生の記者会見、
https://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/infection/1581805447/124
0:00 / 1:05:01
「新型コロナウイルス」尾身茂・地域医療機能推進機構理事長 2020.2.13
〜0:01:30 尾身先生の紹介
最初に参考になる過去のスライドを見せてから
これから国がどういう対策を取っていくかを私見を述べていきます
◆2009年の新型インフルエンザの話
批判も色々あったが結果的には日本の死亡率は世界でもダントツに低かった
カナダ 2.8
日本 0.2
イギリス 2.2
メキシコ 2.9
アメリカ 3.3
南アフリカ 1.8
アルゼンチン 14.6
オーストラリア8.6
ブラジル 7
チリ 8.1
ニュージーランド4.4
※人口10万人当たりの死亡率
※2009年11月6日時点
この新型インフルエンザは関西の学童を中心に気が付いたら一気に流行していた
神戸や大阪が学級閉鎖を早期に大掛かりに実施したためその時のウイルスは駆逐された
その後別のルートから入って来たウイルスでまた少し流行ったが、最初の封じ込めが成功したためこのように死亡率が低かった
このように早期の封じ込めが成功したのは恐らく世界でも唯一の例だがマスコミはあまり報道しなかった
WHOはこれを高く評価していた
日本はなぜ2009年の新型インフルエンザでは成功したのか?
・広範囲な学校閉鎖
・医療関係者の努力
・一般市民の高い健康意識
上記の三点から成功したと考えられる
00:04:50〜
◆現在症例定義が湖北省縛りであるがこれは止めた方がいい
流行のパターンは大体山なりを描くが、SARSの時カナダのトロントでは症例定義を狭め、
1例見逃してしまったため一度収まった後にもう一度流行してしまった
このことから症例定義は広くしておくべきである
00:06:27〜
◆新型インフルエンザの後の専門家諮問委員提言
1パンデミック初期にはある程度最悪のシナリオを想定して対策を立てること
2情報が明確になり次第適宜変更
3医療関係者、専門家、官僚などが技術的な議論を合理的に行い、速やかに政治的判断を求める仕組みの構築が必要
また、そのためには人材育成を含め、国の疫学情報分析能力の強化が求められる
4国と地方自治体の役割分担、権限などを明確に強いておくこと
5国民、地方自治体へのわかりやすい情報を国は提供すること -
3 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:24:26 ID:lZDA4NWQ5
00:07:32〜
◆現在の日本の状況
・武漢での第一例感染者の検出:2019年12月初旬
・それ以前にも多くの感染者がいて、その後も増加
・その上で武漢閉鎖:2020年1月23日
・日本の本格的対策開始:1月10日
・それ以前に、すでに武漢から多数の来日者
→感染者が日本に入っていた可能性が高い
(実際に2020年1月3日発症の症例:日本で検出)
しかしこれまでの症例定義が「武漢・湖北省からの渡航者と、すでに発症した渡航者と接触した者のみ対象」
となっており、多くの感染者を見落としている可能性が極めて高い
更に、無症状病原体保有者、潜伏期間の人も感染に関与しているため、報告者数は少ないが感染は進行している
クルーズ船は密集していて広がりやすい
シンガポール・香港では渡航歴のない人からも感染報告がされている
以上のことから
・軽症者を含む感染が少なくとも散発的に拡大
・いずれ武漢等と無関係の感染者が色んな地域で検出される可能性が極めて高い
があると言える
そのため、日本のこれからの対策は
・軽症者を含む感染が始まっている
・少なくとも国内感染早期である
とみなして行うべきである
00:09:35〜
◆日本が取るべき対策
原則1
・初期の対応は迅速かつ、やや強めに行うこと
・この時期の対応については多少の過剰は止むを得ない
(完璧に行うことは出来ないと考える)
原則2
・潜伏期間が長く、軽症例が多い疾患なので水際作戦による封じ込めは極めて困難
・感染拡大が判明した場合は徐々に地域感染対策へシフト
原則3
・感染の拡大の程度(感染早期、拡大期)に応じた対策を取ることが極めて重要 -
4 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:25:48 ID:lZDA4NWQ5
00:11:07〜
◆国内感染早期の対策
国内感染早期には対応を強めに行う
・この時期の対策の目的:
感染拡大抑制、重症感染者の早期発見、死亡者数の最小化
あまりマスコミには出てこないが今回は軽症者が多いが重症になるとかなり厳しい
なので早急に重症感染者を見つけて死亡者数を抑えなくてはならない
・医療体制
〇感染者は感染症指定病院で診療
〇濃厚接触者には積極的に調査を実施
〇感染拡大期に備え、一般病院も診療できる体制を準備する
・サーベランス:肺炎サーベランスへ移行
※国の考えと私(先生)の考えが違うがもう肺炎サーベランスに移行した方がいいと思う
・ウイルス検査:国内キャパシティを強化し、主に肺炎などが疑われる症例に行う
00:12:30〜
◆国内感染拡大期の対策
国内感染拡大期には感染のリンクが追えなくなる
・この時期の対策の目的:
〇重症感染者の早期発見・治療、死亡者数の減少
〇国民生活・経済の影響への最小化
・医療体制
〇一般の医療機関の中で、集中治療が出来る施設も診療
〇軽症者は開業医を含めた医療機関でフォロー
〇軽度の人は自宅待機、濃厚接触者は症状があれば自ら申告
・サーベランス:
〇個々の例を追う必要なし(無意味)
〇ウイルス検査も同様
00:13:37〜
◆症例定義の見直し
現在は武漢・湖北省という制限があるため、PCR検査を実施していないが
今後は渡航歴・接触歴を定義から外すのが重要
臨床条件を具体的に示しそれを参考に肺炎の発症例を早期に診断・隔離・治療を行う
つまり、肺炎サーベランスに移行するべき -
5 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:26:42 ID:lZDA4NWQ5
00:14:51〜
◆今回の新型肺炎の症状の特徴
現在は症例が少ないのでこれから変わる可能性も有るが
国内の複数の感染奨励からわかったことは下記
・肺炎症状が出現する前に軽微な発熱、咳など感冒症状が数日〜一週間程度続く
・倦怠感(だるさ)
・検査ではリンパ球の減少、X線では見つかりにくいが
CT検査では軽微な肺炎が検出されることもあり細菌性肺炎とは識別できる
その他症例数の増加に伴い、新たな特徴が出れば追加(例:下痢など)する
渡航歴に関わらず、臨床情報などを参考にnCoV検査の必要性など、現場の医師の判断を尊重すること
00:16:07〜
◆水際作戦、検疫について
今回の新型コロナウイルス肺炎の特徴は下記
〇潜伏期間が長い
〇軽症者が多い
〇無症状感染者もいる
そのため、水際における完全な封じ込めは極めて困難であり
地域での感染が進行していると判断される
やった方がやらないよりはいいが、水際で封じ込められるという幻想は捨て、感染対策にシフトした方が良い
00:16:56〜
◆クルーズ船への対応の話(※ごめん割愛※)
00:19:45〜
◆国民への情報提供のあり方
リスクコミュニケーションの観点から戦略的に行うこと
・原則1
毎日の感染者数など断片的な情報だけでなく、全体像が理解できる説明が求められる
(全体像:良い点、悪い点、心配な点、分かっていない点、分かっている点)
・原則2
状況が変化した場合にはその都度速やかに全体像をわかりやすく説明する
※全体像を説明するのは関係者が忙しいためなかなか出来にくいがした方がいい
00:21:10〜
◆現時点(2月13日)で国民に伝えるべきメッセージ
・新型コロナウイルス肺炎の感染と流行の状況の理解について
・国内外の研究者の努力、また、チャーター機、クルーズ船の乗客の方々の協力により、
少しずつ状況の把握が進んでいる
・特殊な医療行為を行う状況を除いては、空気感染の可能性は極めて低く、
ほとんどの感染は飛沫感染か接触感染である
・潜伏期間は人によって差があり、無症状の人もいる
→国内すべての感染者と感染ルートが追跡できていないため、
感染者数は発表された以外にもいるという意識を持って欲しい
・日本国内でも軽症者を含む感染が広がっている可能性が高く、感染早期と判断するべきである -
6 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2020-02-18 18:29:34 ID:lZDA4NWQ5
00:22:53〜
◆受診と予防について
・高齢者、基礎疾患を持っている人を中心に一部重症化(※重症化は極めて重症)が見られる
・多くの人は軽症である
・一方で発熱、咳などで発病後、数日を経ても熱が下がらない、咳や倦怠感が続く、
息が荒い・早い・苦しいなどの症状が見られる場合は肺炎の可能性が高いので早めに受診する
・渡航歴に関わらず、高熱や呼吸器症状がある場合は相談センター(コールセンター)に相談するのも良い
※接触外来・渡航外来等の名称になっているが関係なく相談した方がいい
・手洗い、マスクの着用等の咳エチケットの徹底、不要不急な集まりや人混みを避けることで
一定の予防効果があると思われる
00:25:20〜
◆企業の皆さんにお願いしたいこと
・感染が拡大した場合は、会社、事業所の運営を継続するため、在宅勤務や交代勤務を考えて頂きたい
00:25:57〜
◆国の対策の概要について(重複のため説明は割愛)
・現在の状況:感染早期
・この時期の対応の目的:
感染拡大の抑制および、重症感染者の早期発見、死亡者数の最小化
・感染が確認されれば、感染症指定病院に入院
・濃厚接触者:積極的に調査
・感染症指定病院:
特に高齢者、基礎疾患を持つハイリスク者の死亡を最小限にする対策を中心にする
・しかし感染が更に拡大すれば一般の医療機関(呼吸器感染症を診療する)でも診療
・軽度の人は自宅待機してもらう
00:26:15〜
◆検査・治療薬などについて
・PCR検査:民間検査機関を含め、検査機関の拡充
・簡易検査キット:
国が懸命に開発中→比較的早く実用化する見込みである
・治療薬:
既存の薬が本ウイルスに効果があるという一部報告あり
それについてはしっかりと検討したらいいと思う
・新しい治療薬の開発の努力開始
・ワクチン開発:
日本をはじめ、国際社会が努力を開始。
しかし今回の流行を抑えるのは間に合わない可能性が高いと
00:27:08〜
◆これからの見通し
日本でも感染拡大が起こる可能性がある(医療機関のキャパシティを超える可能性も有る)
しかし2009年の新型インフルエンザで抑え込みが成功しているので、
今回も国民は国民、行政は行政、企業は企業、専門家は専門家、
それぞれがやるべきことを確実に行うことで死亡率を極力抑えることは不可能ではないと考える
00:28:00〜
◆結論
1クルーズ船は感染リスクが高いため、PCR検査を実施の上下船させること
2すでに国内で感染が起こっている可能性は高い
対象地域を限定せず、症例を検知できるように診断体制を含めてサーベイランス機能を整備すること
3権益の強化にこだわるのではなく、感染者が適切な診断と治療が受けられる医療体制の整備に
対策の重点を置くこと
4国民の不安を払拭し、また感染者が不当な扱いを受けることがないように、
政府は正確な情報を迅速かつ継続的に、国内外にむけて発信すること
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