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1 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2015-11-10 10:13:53 ID:s6+Gbh6a.net
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751 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 2015-11-11 23:45:55 ID:TqIAebXN.net
静かに一人でおやつを食べながら、備え付けのテレビでも見ようと、
放課後の執務室に戻る廊下の途中まで来た時。
鍵がかけられている部屋から、ヴァル子の声が聞こえて来た。
かすかだけれど、でもなんだか様子が変。……どこか苦しそうな、呻くような声。
「やだ、ひょっとしてあの子、変なコト、してる?」
一見真面目で凛々しい美少女のヴァル子は実はモテる。
実際に何人もの男が告白し玉砕してるらしい
中には「付き合って下さい」の告白を決闘と思い込み、叩きのめした事もある。
可愛いけど、そんなあの子が・・・
ルックスだけなら私だってヴァル子に負けるつもりはないけれど。
いや、ぶっちゃけ、自信は、ある(笑)
でも、あんな風に常識知らない子が……
「……ちょっと覗いちゃおう……ごっめんねー、ヴァル子……
後日の為に、ちょいと勉強させてもらいますよぉ……」
ささやかな好奇心。
でも、この時目にした光景を、私は一生忘れられないだろう。
……知らなかったほうが良かったのに。
……いや、もっと早くに気付いていれば、ここまで手遅れになることはなかったのに。
経理部長権限で持っている合鍵で、入り口のドアをそっと、開ける。
……隙間から覗くと、部屋の真ん中でヴァル子が椅子に座っているのが見えた。
どうやら、彼女の前には、誰かがしゃがんでいるようだ。
ヴァル子は真っ白な喉を仰け反らして、時折喘ぎ声を漏らしていた。
「あ……あぁ……そうッ、そう、こないだ教えたように……それがいいッ!」
聞いているコッチが真っ赤になるような、猛烈な喘ぎ声をあげると、ヴァル子の姿勢が変わって、入り口側に体の正面を向けた。
最初はなんだか良くわからなかった。
ヴァル子はスカートを捲り上げ、両脚を広げて椅子に座っている。
その長く白い両脚の間に、一人の男が四つんばいになっている。
ここから見えるのは、その線が細く、華奢なタキシードを着込んだ背中だけだ。
彼は背中を、ヴァル子のスカートの奥に突っ込んでいる。
ヴァル子は男の頭を片手で押さえつけ、
空いた手で何度も何度も男の背中を叩いていた
男は……ヴァル子の下で、時折その頭が上下左右に小刻みに動いていた。
…………二人が、何をやっているのか、判ってしまった。
ふと、アタシは手のひらがぬるぬるすることに気がついた。
見ると、握り締めた爪が突き刺さった手のひらから、血がだらだら流れていた。
唇がわなわな震えている。産まれて初めての感情だった。
もし誰かがここで私にバットを手渡してくれたなら。
ふらつく足取りでその場を後にすると、アタシはなんとか家に帰った。
何度か吐いたけれど、晩御飯は一口も喉を通らなかった。
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